HuskiesLAB

Fラン卒、町工場勤務→フリーランス。 副業、兼業、なんでもありで生きていく。 生き方研究所

2016年12月

先日、初めての出猟でかかっていた、2頭のうち、1頭はその場で解体され、おみやげとして、背ロース1本と後脚1本をもらって帰りました。

背ロースはまっすぐな1本の筋肉なので、下処理としては、表面に付いた毛や筋膜をきちんと取り除いてやればほぼOK。

問題は、後脚。
いわゆるモモ肉なんですが、何本もの筋肉が交差しているので、どこから切り分けていけばいいのか、全然わかりません。

しかも、罠にかかってから、暴れたりしてると、内出血があちこちにあったりするので、結局半分ぐらいは破棄しました。

無理して不味い肉を食う必要はないですからね。
白いトレーがモモ肉、赤いトレーが背ロース。
背ロースにも内出血の跡(ナイフの先)が。

で、これをキッチンペーパーで包んで、
ラップをして、冷蔵庫へ。

で、ここから「熟成」となるわけですが、実際のところ、「熟成」の定義ってのは特にないんですよね。

発酵と腐敗の違いみたいなもので、

身体に害があったら「腐敗」

なので、僕は自分で見たり聞いたりしたなかで、納得できた方法を取り入れています。

あえて、「これだけは絶対おさえておけ」っていう条件を挙げるとするなら、
  • 保存する温度は「1±1°」
  • 表面の水分は厳禁
  • 筋膜のトリミングは大胆に
ぐらいですかね。

要は菌が繁殖しやすい条件は可能な限り排除する。

なので、殺菌の為に一度冷凍してから、チルド室で保存するというのもアリかなと思います。

あくまでも自己責任で。

これが、3週間熟成した背ロース。
これを生姜醤油でいただきます。

獣臭さは一切無し、柔らかく、
モッチリ、キメの細かい、上質な赤身肉。最高です。

本当は3週間も熟成する予定ではなかったのですが、お腹を壊してないので、熟成成功としましょう。

次回は、熟成期間中に、数回に分けて試食して、変化を体感できるか、やってみたいと思います。


人生初の出猟。

先輩猟師さんに連れられて、まずは罠の見回り。

師匠である師匠マイスターの仕掛けているハコ罠や、ククリ罠を見回りながら、

獣道や、ヌタ場、足あと、等、今まで知識としては知っていたけど、
実際に見た事のなかったものが次々と目の前にあらわれていくにつれ、
頭の中がドンドンアップデートされていく感じがしました。

そして、ラッキーなことに、実際にその罠の一つにメス鹿がかかっていたのです。

ただ、その罠は「有害駆除」の罠であったので、肉として持ち帰る事はせず、

奨励金の申請に必要な、写真の撮影と、歯の摘出、をして近くに埋設しました。

やはり、狩猟というものは、獲るまでより、獲った後の方が大変なんだなー、と実感しました。

しかし僕は、その3週間後、狩猟のさらなる厳しさを味わう事になるのでした。

続く。

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