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さあ、宴の始まりです。

メインのお肉は鹿肉。

今日取れたものではなく、低温熟成されたもの。

どれぐらいの温度で保存しているのか聞いてみたところ、「1℃」がベストとのこと。

2週間ほど熟成されていたそう。

肉は腐りかけが1番うまい、なんてよく聞きますが、ちゃんと温度管理しないと、

「熟成」にはならないんですね、あたりまえですが。

これの「背ロース」をミディアムレアで塩コショウのみでいただきます。

!!!!!!うっま!!!!!!

臭みが無いのはもちろん、噛み応え、舌触り、のどごしが、ほかのどんな肉にも似ていない。

脂身がまったくないので、霜降り肉のとろけるようなやわらかさではなく、 

非常に筋繊維が細かく、「ふわふわ」「しっとり」としたきめの細かいやわらかさ。

へたしたら、「飲める」よ、鹿肉。ってかんじ。

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さらに、その繊細な味わいを楽しめるのが、この「ローストディア」

これを、ごま油と塩でいただきます。

( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

これは、ほんとうに、飲める。噛む必要なし。

笑うぐらいうまい。間違いなく、今まで生きてきたなかでで最高にうまい肉。

猟師は昔からこんなにうまい肉を食ってきたのかと、腹立つぐらい。

絶対に自分でしとめて、もう一度この味を味わってやる、と

深くこころに、誓いました。

お酒も入り、ほかの参加者の方や、猪鹿庁メンバーであり講師のひとりでもある「やっさん」

と、飲み、食い、語り、気づけば3時。さすがにこれ以上は明日にひびく、ということで、お開き。

久しぶりのテント泊。



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翌日の朝食は、猪鹿庁特製ソーセージ的なやつ(名前忘れた)

に、レタスにトマトのシンプルバーガー。

ソーセージ的なやつの塩味だけなのになんでこんなにうまいの?

 二日酔いで気持ち悪かった胃が、みるみる浄化されていくのがわかった。

いや、ほんとに、冗談ぬきで。

そんなすてきな朝食ではじまった2日目は、まったりと進行。

昨日作ったくくり罠の設置の仕方やコツ、実際に獲物がかかっていたときにロープをつかって、

一人で保定する方法のレクチャーがあり、続いて昨日各自で調達した木で止め刺し道具の作成。

さらに、瀬戸センセー自作の、槍、弓矢、などの伝統的な狩猟道具の体験をさせてもらいました。

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しかし、現代人でこんなにナチュラルに弓矢が似合うひともめずらしい。 

槍を投げさせてもらったのですが、ショックなぐらいまっすぐ飛ばない!

せんせーの「現代人は槍もまともに投げられない」という言葉が、印象的だった。

僕らは、スマホを扱えるし車も運転できる、でも槍をまっすぐ投げられない。

腹が減って、目の前に猪がいても、ナイフも使えない、心臓の位置もわからない、

解体の方法もわからない、人間でいたくない。

だから、もっと学ばなきゃいけない。

何があっても、生き抜く知恵と技術を身につけたい。

自分と、自分の大切な人をまもれる人間になりたい。 

今回のイベントで、ぼくはいろんな「覚悟」をさせられることになった。

全体的に楽しい雰囲気のイベントではあったのだけど、

その裏には、生きるうえで、避けることのできないもの、忘れてはいけないことが、

あるでしょ?っていう問いかけがあったように思う。

本当に、すばらしい体験をさせてもらいました。

また、参加したい。次はガンハンティング講座かな?