HuskiesLAB

Fラン卒、町工場勤務→フリーランス。 副業、兼業、なんでもありで生きていく。 生き方研究所

タグ:狩猟

行ってきました、念願の「猪鹿庁」イベント、

罠(トラップ)マスター講座」!

場所は、岐阜県郡上八幡市にある「リバーウッドオートキャンプ場」。

 京都からだと、高速で3時間弱。

ですが、途中のPAでポケモンをゲットするのに夢中になってしまい(前回の記事を参照)

集合時間ギリギリで到着。が、すでにほかの参加者はテントの設営まで完了されている状態。

少々あせりながらなんとか受付をすませ、会場入り、

そして1日目がスタート。

まず最初に参加者全員の自己紹介から。

驚いたのが、参加者の半数近くが「リピーター」だったこと。

参加した理由もさまざまで、「狩猟免許」を持っている、または取ろうと思っている人のほうが、

少数派で、「ジビエBBQがおいしかったので、又参加しました。」とか

「前回のナイフ作りがおもしろかった」、「猪鹿庁のイベントは全部参加している」などなど、

思っていたよりも「ゆるーい」かんじで参加されている方々もいらっしゃいました。

ある意味これが「猪鹿庁」らしさなんだろうなー。

でも、ここからの授業の内容はかなり「ガチ」。

講師の瀬戸せんせーが実際に使用し、改良を重ねた「くくり罠」の製作にはいります。
 BlogPaint
企業秘密かもしれないので一部画像を加工しています(笑)

全容を知りたい方はぜひ、次回(未定)のイベントにぜひ参加して見てください。

罠の材料自体はホームセンターで揃うものがほとんどで、

加工もさほど難しいものはないのですが、実戦で培われたノウハウがつめこまれており、

「はやく使ってみたい」と思わせる、すてきな道具が出来上がりました。

そのあとは、罠にかかった動物の「止め刺し」用の道具を作るため、

その材料となる「木」を切りだしに敷地内の森の中へ。

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 その道中、

前日仕掛けておいたという罠に鹿がかかっていました。
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瀬戸せんせー、満面の笑み!

推定2歳メス、かなり衰弱していましたが、まだ生きているので肉として食べることはできるとのこと。

死んでしまっていると、(心臓がとまっていると)血が抜けないし、腐敗もはじまって、

食用はできなくなってしまうので、無用な殺生にならないためにも、罠の見回りはまめに。

というか毎日チェックしないとだめでしょう。

そして早速、瀬戸センセーの説明のもと「止め刺し」「放血」「腹抜き」のレクチャー開始。
 
まず、獲物を気絶(失神)させるコツの伝授。 狙う場所は頭頂部、そこをねらって打撃。

せんせーは自作のブーメランを使用(写真で手にしているやつ)

続いて血抜き(放血)。先生は鎖骨付近の肺動脈をねらいましたが、初心者は頚動脈のほうが

わかりやすいのでそっちでもいいとのこと。

この気絶~放血をすばやく行うことが動物を必要以上に苦しめないためにとても重要であると、

そのことを、目の前で、命が失われていくさまをみとどけることで、

その場にいた全員が、深く心に刻んでいたと思います。

全員で黙祷したときの、神聖な雰囲気がとても印象的でした。

そしてすぐさま「腹抜き」。

この時期だと1時間もすれば腐敗で腹がパンパンになってしまうそうで、

そうなると、作業が非常に難しく、リスキーになることが用意に想像できます。

くわしい描写は避けますが、開腹をはじめる位置、臓器の位置や傷つけないためのコツ、

切断しやすい骨の位置など、凄まじい勢いで解体されていきました。

その後、とりあえず解体の終わった獲物は流水で冷やしつつ、

参加者は当初の目的である、こん棒の材料探し。

各自気に入った木を切り出し、先ほどの獲物を回収して下山。

会場にもどったあとは、罠づくりの続きをしたり、テントの設営をしたり。

ただ、もうみんな頭の中は夜の「ジビエBBQ」でいっぱい。

そんなかんじで、心地よい疲労感とともに、夜はふけていきました。

(続く)





平成28年度狩猟免許試験に伴う初心者講習会の第一回に参加してきました。

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会場は京都府亀岡市にある「ガレリアかめおか」

 当日のスケジュールは以下の通り。

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午前9時から受け付け開始。

本年度の第一回の開催である今回の参加者は82名とのこと。

一応時間割はあるんですが、まあまあアバウトでした。

まずは、「法令」に関する講義。

講習会に申し込んだ時に、「狩猟読本」「狩猟免許試験例題集」という本をもらえるのですが、

このうち「狩猟読本」の中から試験に出る部分を中心に説明があります。

なので、これは本さえあれば、予習も復習もし放題。

講習会の真の目的はこれから。

まず、「鳥獣に関する知識、判別」です。

実際の試験は「筆記試験」と「技能試験」とがあり、

技能試験では、
  • 「使用できるわなと禁止されているわなの判別
  • 「わなの架設
  • 「狩猟鳥獣と非狩猟鳥獣の判別
 ※上記はわな猟の場合

の3つの課題が出されます。

この課題のうち「狩猟鳥獣の判別」は、試験官から鳥や獣の絵を5秒間だけ見せられ、

狩猟鳥獣か非狩猟鳥獣かを判別し、狩猟鳥獣であればその名前を記入するというもの。

その試験で実際に使用される「絵」を見ながら判別するポイントを解説してもらいました。


そして、昼休憩をはさんで、「わなの判別と架設」

会場には6種類のわなが用意されていて、使用可能なわな、使用してはいけないわなのが3種類ずつ、

それぞれの構造と、使用できない理由を説明してもらいます。


次に、架設(わなの設置)。

使用したのは「両開き」の「はこわな」。 

実際の試験では、架設を始める前に「架設はじめます」と

終わった後に「架設終わりました」という宣言が必要だということ教えてもらいました。

この、実際のわなの設置の方法を教えてもらうことが、この講習会のいちばんの目的です。

参加するほとんどの人が、この日はじめてわなにさわるので、もしうまくできなかったり、

自信がない、と思ったら講義のあとで練習させてもらえるので、遠慮なく申し出てみましょう。


「わな猟免許」の僕はここで講義終了。

「銃猟免許」受験の方々は、銃の分解や目測の講義があるので、まだまだ終わりません。

来週のわな猟の試験に合格したら、つぎは猟銃を受ける予定なので、

しっかり勉強しておきます。 

今回参加されていた方の中には女性も3名ほどおられ、年齢も2,30代とみられる方たちが

全体の1/3ぐらいおられました。

若い猟師が増えることはよいことだとおもいます。

そして、もっと大事なのは、先輩たちの知識や、技術を若い世代にきちんと受け継いでゆくシステムを

作ることだと 思います。

そこは、実際に猟友会に所属してみないとわからないことだとも思いますが。

「猪鹿庁」のような、ノウハウを伝える活動がどんどん広がっていけば、

狩猟がただのブームで終わることなく、文化として受け継がれていくだろうし、

自分もそういった役割を担っていきたいと思います。 

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